今日はつい最近私の身に起こった恋愛の実話を語ります。
簡単に説明すると、ある男性に猛アプローチされお付き合いしたら、1ヵ月もしないうちに連絡先をブロックされ音信不通になったというお話です。
ネット上でのやり取りも含めて、かかわった期間はわずか3ヶ月。
まるで嵐のように現れ嵐のように去っていきました。
その気まぐれさが我が家に遊びに来る野良猫みたいなので、以下本文の中で彼のことを「猫くん」と呼びます。
猫くんは私より年齢が6歳上の、言うまでもなく大人の男性です。
それでは「LINEブロックで嵐のように去っていった男」の物語をどうぞ。
あ、私この人と結婚する・・
猫くんと知り合ったのはインターネット上のある配信サイトです。
(マッチングアプリや男女の出会いを求めるサイトではありません。)
私は元々ネットで知り合った人と実際に会うという習慣がなかったため、あくまでサイト内で楽しく過ごすために利用していました。
けれど猫くんは彼女と別れたばかりで心が寂しかったらしく、あわよくばここで仲良くなった女性と実際に会えたらいいなというノリがありました。
喋り方は控えめではあるけど、会話の内容は完全に出会い目的。
なので、喋りやすい人で心地いい空間でしたが、この人とはこれ以上仲良くならない方がいいなと思いました。
しかし・・会話が進む中で猫くんがカメラをつけて顔を見せますねと言い出したのです。
すごいグイグイ来るなと思いつつも、せっかく見せてくれると言っているので断るのもなんだかなと思い、猫くんの顔を見せてもらいました。
きっと普通のおっちゃんやろな・・と何も考えずに画面越しに顔を見た瞬間
あ、私この人と結婚する
その次に、
私が出逢うべき人はここにいたんだ・・
やっと出逢えた・・
生きてる間に会えてよかった・・
あぁよかった・・
という、今まで生きてきて感じたことのない感情が胸にどっと溢れました。
かっこいい!とかドキドキする!ではなく、安心感という表現が一番合っていると思います。
ついさっきまで出会い目的の怪しい人だと思っていたのに、顔を見た瞬間自分でも説明できない感情にに襲われ、そこから一気に猫くんのことが気になり始めました。
今になって思えば、この安心感のような説明できない感情は私の盛大な勘違いだったのですが、この時はまだそんなこと気が付いていません。。
サイトを飛び出しLINEでやりとり
その後も猫くんのサイト内での猛アプローチは続き、連絡先を渡すのでそこに連絡してほしいと何度も言われました。
そして1週間ほどアプローチが続いた後、LINEくらいならいいかなと思い、ついに私は猫くんとLINEを交換しました。
猫くんはとても喜び、そこから毎日欠かさずメッセージが来たのですが、その内容が「おはよう・おつかれ・仕事終わった・家に帰ってきた・おやすみ」等の逐一報告。
さらに夜になると毎日通話をしたがりました。
一度も会ったことがない、ただネット上で仲良くなっただけの相手にそこまでするか?というほど、猫くんは頻繁にLINEをしてくるのです。
今思えば、いい大人がこんなに依存してくるのは不自然極まりないのですが、その時はこれも性格の一部かなと判断してそこまで深く考えませんでした。
熱しやすく冷めやすいタイプで、恋愛の優先順位が高い人なんだろうなとは思っていましたが。
猫くんに会いに行く
1ヶ月程LINEのやり取りが続き、猫くんは毎日の通話で自分のことをたくさん話してくれました。
僕はこんな人間なんだよと自分で自分をプレゼンするように。
第一印象の衝撃もあり、私は猫くんに惹きつけられ、時間もあるし一度お茶をするくらいなら会ってみてもいいかなとなりました。
初対面当日。待ち合わせ場所にいたのは普通の男性でした。
顔を知っていたので実際に会ってもイメージは変わらず、ご飯を食べたりお茶をしても変なところは何もなく、平和な時間が過ぎていきました。
ネットで知り合った人だけど、この人とこのまま仲良くなりたい。猫くんがパートナーだったら、きっと穏やかな時間を過ごせる。私はそう思いました。
この時はまだ猫くんの二面性に気づいていなかっただけですが・・
こんなに思ってくれているなら・・付き合うことを決意
住んでいる地域が離れていたので頻繁に会うことはできませんでしたが、初めて会ってから猫くんも私に好印象を持ってくれていました。
相変わらず毎日連絡を取り合い、猫くんから付き合いたいという言葉も出ており、両思いであることがわかっていたので、その後2度ほど会ってから私たちはお付き合いすることになりました。
しかし・・
この「付き合う」という事実がなにかの引き金になっていたのか、その後数日してから猫くんの様子に異変がありました。
様子がおかしい
付き合って数日が経つと、それまで朝から晩まで来ていた逐一報告LINEは激減し、とにかく仕事が忙しい・疲れがとれない・昼も夜も眠いと言い出しました。
あんなに依存的に毎日連絡が来ていたのに、急に人が変わったかのように大人しくなっていったのです。
毎日の通話も週に2~3回に減りました。
猫くんの中で付き合うことがゴールになっていたのか、別の女性がいるのかとも考えましたが、どうもそんな感じもしない。
猫くん発信の連絡は減ったものの、こちらがLINEをすると待っていたかのように即返事が来るのです。
私からもっと連絡をした方がいいのか・・
でもそんなに仕事が忙しくて疲れていると言っている相手に、頻繁にLINEを送ったり夜の通話に付き合わせるのは悪いし・・
私は謎に包まれました。
謎に包まれた結果、仕事で疲れている猫くんに気を遣ってむやみにLINEを送らないことにしました。
今でもこの対応が正解だったのかはわかりません。
LINEブロックー!
男性は付き合ったら安心して今まで出していた好き好きアピールはおさまると言うし、きっと仕事が忙しくてLINEどころではないのだろう。
私から最近連絡少ないね?と聞くのも負担になったらいけないと判断し、猫くんと適度な距離で連絡を取り合っていました。
そして事件発生
これまで常に穏やかだった猫くんが、ある日の通話で機嫌が悪くなりちょっとした言い合いになりかけました。
これはまずいと思い、その日はお互いおやすみを言って通話を終わったのですが・・
次の日、「昨日はごめんね」とLINEを送ると・・
返事が返ってこないままブロックされました。
びっくりし過ぎて声が出ました。
あのどんな話でも真剣に聞いてくれ、いつも的確なアドバイスをくれていた猫くんが話し合いをせずにLINEブロックで関係を終わらせる!?
別れたかったのなら一言くらい言ってくれてもいいんちゃうん。。
さらに、動揺している私を知ってか知らずか、猫くんはその後すぐにLINEのプロフィールを更新して、そのお知らせ通知を出し「あなたのことブロックしましたよー」とアピールするかのような行動を。。
二重人格!?
付き合い始めてからまだ1ヵ月も経っていないときの出来事です。
つい数週間前まで「好き」「付き合いたい」と言っていた人と同一人物とは思えません。
猫くんはきっとこれまでも、このやり方で恋愛を終わらせてきたんだろうな。
別れ話はせず気に入らないことがあったら音信不通で終わり。
後日談
私はあまりの衝撃で体調を崩し、1週間で2キロ痩せました(笑)
仕事を辞めてから治まっていた耳鳴り・めまいも再発。
耳鳴りは現在も残っています(;_;)
猫くんとかかわった期間はトータル3ヵ月ほどでしたが、彼は私の中にかなり大きな存在感を残していったようです。
謝っているのに返事をせずLINEをブロックして終わるという行為は非常に幼稚ですが、不思議と私は猫くんを責める気にはなりませんでした。
これはあくまで私の予想ですが、今回の件は猫くんの中で【理想化とこき下ろし】というものが発動したのではないでしょうか。
説明すると、最初に猫くんは自分の理想像で作ったフィルターを私にかけて、本当の私ではなくそのフィルター越しに見た私を好きになり猛アプローチしてきた。
しかし時間が経つにつれフィルターが外れてしまい、本当の私を目の当たりにしたときに「僕が思っていた女性と全然違う!」となったのではないでしょうか。
人間同士なので深くかかわることで今まで知らなかった一面が見えるのは当たり前のことなのですが、ほんの少しでも自分が思っていたのと違う面が見えると、それが激しい怒りや騙されたという感情に変わる人がいるそうです。
後からよーく思い返すと、めちゃくちゃ言葉足らずでしたが猫くんも最後の通話でそれらしき発言をしていました。
その後気になって心理学のことをいろいろ調べたのですが、こういったケースは一方的に音信不通にされた側の方がつらいと思いがちですが、実は音信不通にした本人もとても苦しんでいるそうです。
なので、きっと猫くんは私以上に苦しんでいるし、これまでも苦しんできたし、これからも苦しい思いをすると思います。
それを知ってしまったら、猫くんを責めることなんてできません。
猫くんは今も野良猫みたいに彷徨って、別の女性に猛アプローチしては心の寂しさを埋めていることでしょう。
とにかく元気でいてほしい。そして自分を愛してあげてほしい。
嵐のような男の心の中はとても繊細です。
猫くん、出逢ってくれてありがとう。
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